米作り職人 若菜 保男(茨城県笠間市)


仕事柄たくさんの生産者とお付き合いがあります。

本年は、茨城県の笠間市で米作りをしている若菜保男さんの暮らしと仕事ぶりをご紹介していきたいと思います。

 
寒さも和らぎ始めた3月種まきの準備に入ります。

種籾のノゲ取りの作業風景です。この作業をしないと苗箱に種籾をうまく蒔くことができません。

Stacks Image 134
Stacks Image 135
Stacks Image 136
屋敷周りの桜の花が咲き乱れると田植の準備も急ピッチで始まります。

そのひとつが「くろかけづくり」という作業です。 「くろかけ」とは、田んぼから水が漏れないように、田んぼの周囲を田んぼの泥土で畦をつくる作業で今でこそ機械で作業をしていますが、手作業の方もまだまだいらっしゃいます。

実はこの作業は米作りの作業のなかで一番重労働の作業らしいのです。
素人の方や私が手作業でやったら一日30メートルでギブアップでしょう。翌日は田んぼに行かなくなってしまうのではないかと思います。機械を持っている農家の方が一メートルあたりいくらかで作業を受託しているみたいです。
Stacks Image 137
Stacks Image 138
ハウス内に若菜さんが並べている苗箱に育苗用の培土を入れてコシヒカリの種子をまきます。
芽が
7mm程度に出て来たら1枚ずつ丁寧にハウス内に並べて温度管理をしながら育てていきます。
苗丈3
cmで葉が緑化するまで遮光材で被覆します。
緑化期が終了しましたら日中は15度から20度で、夜間は10度から15度で温度管理をします。土が乾かないように朝のうちに水を与え、苗を外気に慣らすよう日中はハウスを開け換気に努めます。

苗立枯病やムレ苗、細菌性病害から苗を守るため細心の注意をはらいながら苗を育ててまいります。
Stacks Image 139