買い付けにて

今年は、稲刈りが例年より5日程度早く進んでいます。

今日、北条米で有名なつくばの栗原さんから、夕方には米がすりあがるとの電話がありました。
今年のトップバッターは、いきなり県内最高のひとつといわれる北条米です。

毎年、多くの米屋さんと都内の高級料亭から直接買い入れがはいるトップブランドです。

明日午前中、うかがうことに決定しました。
本当に楽しみです。
雨が降らないことを祈るのみです。
 

夜に、水戸市内の生産者を尋ねました。

仕事を終え晩酌をしていました。
「今年は、米が安いみたいだねぇー」
私は思わず黙ってしまいましたが、どこに行っても、生産者の第一声は、
「今年は安いんだろう?」です。
 

これ食べてみな。
俺大好物なんだよ。
と出されたものは、ニラの花のおひたしでした。

生まれて初めて食べたのですが、ニラの香りと卯の花の食感を合わせた大変シンプルだけどおいしいものでした。

通常、市場に出荷されることはありません。

田舎には本当においしい素材が隠れています。

そんな出会いがまた楽しみな毎日です。

北条米の買い付け

茨城では、常陸太田の里川流域とつくばの北条地区が最もおいしい米ができると古くからいわれております。北条地区は、筑波山麓の南に平らで肥沃な大地が拡がっております。

きれいな水と粘土質の土壌、山の麓である為、日夜の寒暖差があり、おいしい米ができる環境がしっかりと整っています。当社から、結構はなれていますが、かねてから欲しい米だな思っておりました。

つくばの友人に、北条の生産者の方を紹介して欲しいと頼んだところ、紹介してくれるとのことで、よろこび勇んで北条に向かいました。
 
ご紹介いただいた方はつくば市北条の栗原さん。
米作り50年以上の達人でした。

昨年52歳の息子さんが、会社を退職して米作りをはじめたとのこと。
農業の世界では、52歳はバリバリの若手です。
今回はお会いすることはできませんでしたが、次回ご紹介してくださるとのこと。

今、保有している米を少し譲って欲しいと頼みました。
驚くことに、500袋は収容できるであろう低温倉庫を保有していました。これほどの設備を兼ね備えている方は今まで生産者で見たことがありません。
 
うかがったところ、15町歩(45000坪)の水田を耕作しておりすべてコシヒカリだそうです。
ざっと、1200~1300俵(1俵60kg)の米が収穫されることになります。
田んぼをざっと見回して北条地区は70町歩。その場所だけが群を抜いておいしいのだろうなと思いました。

心底、買付したいと思いました。
 
高く買ってくれるんだったら譲るよといってくださいました。
農家の方は初対面ではほとんど譲ってもらえません。

また連絡してくれ。と本当にうれしい言葉を頂戴しました。

そして、試食用の米までいただきました。
 
事務所に戻り早速お米を炊きました。

つやつやピカピカ。
すごい米だ。


でも、すぐには食べません。
8時間後どうなのかな?
 
待つこと、8時間。炊飯器の中の米は炊き立てと同じつやつやピカピカ。

まさしく、本物の米です。

一年で一番米の質が落ちるこの時期にこれだけの食味があるのはなかなかありません。
 
私たちは99%の米を業務用に納めさせていただいているのですが店主の方はいつもそんな米を探しているんです。
価格ももちろん抑えて・・・
ニーズにぴったりの米がまたひとつ見つかり大変、満足した一日でした。